えっ? わっ・・私???
- 昨日、未登記建物が結構多いとの、お話しをさせて頂きました。
それで思い出した事がありますので、お話しさせて頂きます。(ちょっと長いです)
日頃お世話になっている方から ○○町にある、物件の所有者を調べてほしいと依頼・・・
その物件は公園の横にある喫茶店で1年位、空き店舗になっているので、そこを借りたい
との事です。
σ(^.^)はまず法務局に行って調査を開始したのですが、その建物は未登記となっています。
まず地番を特定しようと公図(登記された土地の地番や位置、形状などを表す地図)から
調べようと閲覧しましたが、公図が未整備なので正確に特定できません。
特にその土地は府道と公園の間に位置し、実際の土地形状とは全く違う状態になっています。
σ(^.^)は、もうすでにギブアップ・・・
こういう場合は素直に住宅地図を法務局の職員の方に見てもらい教えてもらう事にしています。
しかし、その職員もよくわからない様子・・・
そこから旅のはじまりです。 (´_`;)
法務局⇒堺市役所⇒法務局⇒府道を管理している所⇒大阪府庁⇒堺市役所⇒法務局
結局、法務局の上司の方がでてきて、やっと土地の登記簿謄本 Get!
所有者を調べて電話をかけると、でてきたのが80歳位?(声の感じ)の
やさしそうなおばあちゃん・・・(お年は召されている様子ですが、口調はしっかりされています)
話しを聞くとその物件は営業していないが、契約中で家賃も毎月入っているとの話しです。
まぁ結局、正当な借主がいる以上、どうしようもありません。
この話しは白紙になりました・・・ 今までの苦労はいったい.............._| ̄|○ガクッ
でも本当の始まりはこれから・・・
↓↓↓続きはこちら - それから約1年後の事です。
大阪府警の刑事さんから会社に電話があり、今からお伺いしますとの連絡?
もしかして管理している物件の入居者がなにか悪い事したのかな?
賃貸管理をしている業者さんでしたらよくわかるかと思いますが、管理している物件の
入居者が警察のお世話になったり調べたりする為、管理会社に来る事はよくあります。
誰だろうな?と思いつつ、管理物件の入居者ファイルを用意して刑事さんを待っていました。
刑事さんが到着し、話しをする事に・・・
刑) 実は ○○町で殺人事件がありまして。
私) ・・・えっ! (入居者が殺人事件の容疑者?)
刑) あなたは1年前の ○月 ○日 ○時頃なにをしていましたか?
私) えっ? ええ~?? わっ・・私の事ですか???(そんなの覚えてないよ~)
刑) 資産家の○○さんをご存知ですよね?
私) 誰それ??? (あまりにも予想外の話しで、思い出す事ができません!)
とまどいながら話しを聞くと、さっき書いた喫茶店所有のやさしそうな、おばあちゃんの事でした。
捜査がいき詰まり、もう一度おばあちゃんの遺品を洗いなおして、でてきたのが一通のメモ用紙
そこには、おばあちゃんと接点が無いはずの私の会社の電話番号と私の名前が・・・
刑事さんにおばあちゃんに連絡した経緯を一通り話した所、納得してもらえました。 ホッ
しかし、びっくりしましたよ、あのやさしそうなおばあちゃんが・・・
それも殺人事件の捜査で私あてに刑事さんがくるんですから!
それ以来、刑事さんが私の所へ来る事はありませんでしたが、
この事件は現在もまだ解決に至っていません・・・
事件の解決とおばあちゃんのご冥福をお祈り申しあげます。。。 合 掌
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2008/1/06 【日】 | 不動産こぼれ話
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