誤解しないで!
- 先日、敷地が約120坪程度の古家をお持ちの方から土地相場についての相談を受けました。
その方、今すぐに売却するわけではないのですが、毎週チラシを集め、近隣の相場をすごく
研究されています。
それで、業者が買取した場合の価格を教えてほしいとの事なので、だいたいの価格をお答え
したところ、ちょっと怒り気味に、この前この近所で坪○○万円(約20坪位の土地)
で売りにでてたので、値引きや諸経費を考えてもそんな値段はないやろ!
不動産屋は儲けすぎだとの事・・・
納得がいかないようなので、一通り業者買取の仕組みについて説明する事になりました。
まずその地域はブランド性が無く、地形も悪いという事で一般ユーザーがそのまま購入する
事は可能性として、ほぼ無いに等しい。
そして、業者がその土地を買い取り宅地分譲した場合にどれだけの費用がかかるのかを説明
登記代・解体費用・測量費(分筆)・上下水の引き込み費用・土地の整備費用・売却する為の
広告代・売却するまでの金利・その他もろもろ~
又、その土地に建売住宅を作る場合、これだけの面積が道路に取られるので、○棟しかたたない
すると、1棟あたりの売却価格は○千万円になるから業者の概算利益はいくらと・・・
それと、この利益は即完売した場合の利益で、昨今の経済状況から言えば売れ残るリスクも
ある事等を説明したところ・・・
その方は目を丸くして、商品化するまでの手間暇、期間、業者の利益の少なさとかかる費用の
多さにびっくりしてました。
近隣相場価格から単純に業者買取値を引くと○千万円も差額があります。
その金額の大半を業者の利益と誤解されれてしまうのでしょうね・・・
昔は情報が限定されていましたので、業者がボロ儲けする事もあったでしょうが、今は情報が
インターネット等でオープンにされています。
今は、そんなに簡単に儲かる業種ではなくなっているように思います・・・・
あらためて、一般ユーザーさんとのギャップを思い知らされました。
まぁ たまに諸事情によって儲けが大きい物件もありますけど、それはあくまでハイリスク
ハイリターンって言う場合が多いです。
建売業者さんの企業努力でなんとか利益をだしているといったところです。
まだまだ、この業界は昔のイメージが強いみたいですね! (´_`;)
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2008/2/29 【金】 | 不動産屋の日常