法律上、意味なし!
- σ(^.^)は仕事柄、任意売却の相談をよく受けます。
任意売却とは住宅ローン等の借主が、何らかの理由で支払い困難になった場合に金融
機関等が担保不動産を差押え、不動産競売の申立てをするのですが、競売で処理される
のを金融機関他、債権者にお願いして一般販売をさせてもらう事です。
メリットは、ご近所に知られず売却できる事や任意売却処理後の借金の返済を柔軟に
対応して貰えたりする事ができます。(ここには書きませんが他にもあります)
1番の大きな違いは競売の場合、マナ板の鯉となってしまいますが、任意売却で売却
する場合、引越しの時期等や条件等を柔軟に対応して貰える事ができます。
ある一定の部分に関して、債務者主導ですすめる事ができるのです。
それで、相談を受けた時に妻に迷惑がかかるので離婚(実際は一緒に住んでいる)したと
よく、お聞きする事があります。
これは法律上、なんの意味もありません。
民法762条には、夫婦が婚姻中に自分の名前で取得した財産はそれぞれの特有財産
とする「夫婦別財産」の原則が定められています。
財産と借金は同じ扱いなので、夫がいくら借金していようが連帯債務者や連帯保証人等に
なっていないかぎり妻に支払いの義務はありません。(日常の家事に関わる費用は除く)
ようするに籍が入ってる入っていないは、まったく関係が無いのです
でも籍が入っていた場合、借金を残して夫が死んだ時に支払い義務が発生するのでは?
その通りです! 財産=借金なので相続すれば夫の借金の支払い義務が発生します。
しかし、逃れるのは、簡単な事なんですよ! 相続を放棄すればいいだけの話なのです。
よくテレビドラマなんかで、死んだ親の借金を背負って生きていると泣かせる話があります。
自分がした借金でないのに、親のせいで悲惨な人生を! うぅっ 可哀想・・・
でも σ(^.^)からすれば、あぁ法律を知らなかったんだなって別の意味で可哀想に思います。
相続放棄で重要な事は、相続人であることを本人が知った日より3ヶ月以内に限定承認又は
相続放棄のどちらかを選択しなかった相続人は(家庭裁判所に期間の伸長を申し出なければ)
単純承認とみなされるとなっていますので、もし貴方が相続があった事を知った後・・・
なにもしなければ、テレビドラマの主人公のように借金を背負って生きていかなければ
ならない場合があるのです!
このように法律を知っているか知らないかで、その後の人生を大きく左右する場合があるので
お気をつけ下さい。
法律はすべての国民に平等ではありません! 法律を知っている者だけに平等なのです・・・
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2008/2/04 【月】 | 知らなきゃ損ですよ!